海外で全て日本語で話すおじさん!ベトナムとカンボジアの国境の延長線上に位置する「フーコック島」という辺境へ行ってきました。 空港から島内唯一のホテルに向かう途中、開発から取り残された島民の生活を見ることができます。日本で言うと明治時代の田舎の生活ぶりと言ったところでしょうか? 旅行者が立ち寄れるレストランやショップは一切なく、地元の人たちが行くのであろう屋根だけの食堂や清涼飲料水屋のみがあるだけです。 それもそのはずで、この島には数年前まで何もなく、時代に取り残された島でしたが、ベトナム政府が垂直立ち上げでリゾートホテルを立ち上げたのです。 ホテルに到着しレセプションで施設の説明を英語で受けることになりました。このリゾートは、ウォーターパークや遊園地を併設するリゾートのため説明がかなり複雑で、通常の海外リゾートの様に簡単にチェックインできません。 レセプションの担当者はベトナム人の女性で、得意な英語をベトナム訛りのべちゃべちゃとした発音で高速でしゃべるので、何を言っているのか半分くらいしか聞き取れませんでした。 後が思いやられる憂鬱なスタートとなりました。 次の日の朝食のビュッフェで唯一の日本人家族を見つけました。旅先で日本人を見つけると有用な情報が得られます。早速、話しかけて、レセプションの説明の話を聞いたところ、にこにこしながら、「よく分からなかったけど、それぞれのアトラクションの受付に行けば何とかなるでしょ!」と、お気楽な感じでした。 数日後の最終日の前夜、バーベキューレストランでたまたま隣の席で再開しました。軽く挨拶のみして、食事を楽しんでいたところ、隣の日本人家族はすべてお父さんが注文するのですが、このリゾートに日本語が喋れるスタッフなど一人もいないのに、全て日本語で話しかけています。それも関西弁で! レストランのスタッフは、困った顔をしつつも関西弁のおじさんの身振り手振りで何となく注文を受けていました。私たちは、「何とかなるものだね!」と、感心してみていました。 このバーベキューレストランの代金は旅行代金に含まれているのですが、この家族は別料金の飲み物をオーダーしていたので、支払いの際にレストランのスタッフが英語で一生懸命説明するのですが、元々、日本語しか話さない客なので全く話が進みません。 困ったスタッフが、やはり英語で今更「 Can you speak English ? 」と尋ねたところ、そのおじさんは初めて、Yesではなく「 Yea ! 」と、まるでネイティブの様に答えました。 まさかこのおじさんは英語が喋れるのと私たちはびっくりしたのですが、安心したスタッフが、また英語で話しかけると、流ちょうな関西弁で返事をしていました。 最後はスタッフが機転をきかせ、「カード」の手振りと「サイン」の手振りで話が通じました。 通常この様な場合、英語が堪能でない日本人が困るところですが、このおじさんは一切ものおじすることなく常にイニシアティブと取っていました。 テレビ番組で、千原せいじがアフリカ諸国を日本語だけで旅をする番組がありますが、自信際あれば日本語だけで大丈夫なんですね! |